『田中蒲鉾店』は、終戦前（１９４３年頃）、初代・田中忠志が、兄弟で新鮮な魚を使ってかまぼこやさつま揚げを串木野で作ったことから始まります。

尋常小学校を卒業以来、奉公先であるかまぼこ屋で習得した技術を生かしての開業でした。

戦時中は、兵隊として戦地にも派遣されておりましたため、お店を一旦閉めましたが、終戦後は現在店を構える姶良市加治木町に移転し、まずは「魚屋」として商売を始めます。

残った魚を使い、かまぼこやさつま揚げを作ることから、また新たな『田中蒲鉾店』がスタート。

初代は、「甘くなく、ごまかしの効かない本当の美味しさ」を追求し、水・塩・糖などの原材料に強いこだわりを持っていました。そして、できたのが現在の田中蒲鉾店のさつま揚げです。

おかげさまで、田中蒲鉾店は、地元のお客様に親しまれ、またそのお客様がまた別のお客様へ紹介されて。。を繰り返し、今では全国各地のお客様からご愛顧いただいております。お客様へは、ただただ感謝の思いしかございません。

私で三代目となりますが、祖父から父へ受け継がれた味を守り、安心、安全、美味しいさつま揚げを皆様にお届けできるよう、日々心を込めて作らせていただきます。

人は美味しいものを食べると感動します。そして、それを大切な人に伝えたいと思う。

それが、『田中蒲鉾店のさつま揚げ』だと皆様から選んでいただけるよう、伝統を大切に、されど伝統に甘んじることなく挑戦し続け、新たな感動を生み出せる会社を目指していきたいと思います。

三代目　田中　健太